SyntaxHighlighter

2016/09/24

クルマはさらに賢くなる…?Automatic Pro

ちょっとだけ変わりました、Automatic Proで


Automatic Pro。アダプターが金色になりました


このblogを始めた頃に書いたAutomaticの記事を覚えておられる方は少ないでしょうが、今年に入ってから私のクルマは常にスマートフォンに接続され、どこからどこまで運転したか、走行距離は、燃費は、といった情報がAutomaticのDashboardに保存され続けています。

私のAutomaticでの走行記録。何月にどこに行って、どのくらいの燃費だったかなどがつぶさに分かります。


さて、今年の8月にそのAutomaticの第3世代、Automatic Proが発売になりました。これまでのAutomatic(無印)は$99.99でしたが、Proは$129.99。


世代ごとの違いは…


  • 第一世代:BlueToothでスマートフォンに繋がり、情報をインターネットに送れる
  • 第二世代:単独でGPSを搭載
  • 第三世代:単独でGPSと3G回線を搭載、データ送信にスマートフォンが不要に


といったところです。正直、第三世代の機能を必要とする人がどれだけいるだろうか…とは疑問に思いますし、私もホントにこれ要るか?俺はクルマ乗るときは必ずスマートフォン持ってるぞ?と一瞬疑問に思いましたが、次の瞬間にはなぜか購入していました。不思議なものです。


今回は、このProを1ヶ月ほど使ってみての所感をまとめてみようと思います。


製品概要

Automaticシリーズを使って何ができるかは以下の過去記事を参照頂くとして…、





ここではPro版で変わったところをピックアップします。

1. 3G回線搭載


一番大きいのはこれでしょう。$129.99の値段の中に、5年間、データ量無制限で使える3G回線契約が含まれています。GPSは第二世代から搭載していたので、3G搭載により、Automatic Proアダプター単体でクルマの情報をインターネットに送信できるようになりました。

…ただ、この機能を必要とするのは通常はごく限られたユースケースのみでしょうね。例えばタクシー会社がドライバーのスマートフォンを使わずにデータを集めたり、FedExやUPSといった配送会社なりバス会社なりが自社のクルマの運行状況を把握したり、といった程度でしょう。あとはカーシェアリングとかか。


2. スマートフォンアプリがバージョンアップではなく完全新規で作り直された


ここ、シリコンバレーのスタートアップっぽいなぁ、と思います。これまでの無印Automaticアプリのバージョンアップではなく、完全新規のアプリとしてAutomatic Pro版を出してきました。さくっと過去の遺産を捨ててしまう、この潔さ。私は好きです。


実は無印版のアプリ…というかそのアプリに搭載されていた「燃費向上のための運転評価」機能、とても評判が悪かったようなんです。

無印Automaticの運転評価。ここでは100点ですが…

評価機能そのものはよいのですが、その「減点主義的なUX設計」がまずかったんでしょうね。何もしないと100点で、急ブレーキや時速70mph以上で走る時間が長くなると点数が減っていく。

しかも、かなり機械的に判定しているので、例えば1時間、高速道路を時速70mphで走り続けると、街中をストップ&ゴーを繰り返しながら1時間運転するのでは、前者の方が点数が悪くなる。もちろん、ガソリンの量あたりの移動距離は前者の方が長くなるのにも関わらず。


このあたりがAutomatic社が運営するコミュニティサイトでも散々な言われようだったので、同社もゼロから作り直したんじゃないかなぁ、と思う次第です。


また、無印Automaticアプリでは「急加速、急ブレーキ、70mph以上」を検知するとピコピコと通知してくれていたのですが、Proではその機能も(現時点では)削除されているようです。


新しくなったアプリの詳細は後ほど。


3. (変わっていないところ)ブラウザで見るDashboardは引き続き無印と同じデータが見られる


スマートフォンアプリは完全新規ですが、走行データを記録して統計的にみられる、ブラウザで見るDashboardは無印のデータもProのデータも全く同じように見ることが出来ます。


再掲:AutomaticのWeb Dashboard

私がAutomatic Proを自分のクルマに取り付けたのが9/4。それまでのデータの延長線上で、それ以降のデータも記録されています。あくまで変えたかったのはスマートフォンアプリでの体験と、運転中の体験だったようですね。



Pro版アプリ概要:運転評価


さて、次にアプリの機能を見ていきます。まず運転評価の機能がどう変わったのか?

新・Proアプリでの運転評価。相対評価に変わっています

こちらのスクリーンショット、私のDrive Styleを表示してみました。上から順に「街中でのスタイル」「高速道路でのスタイル」「減速のスタイル」「加速のスタイル」といったところでしょうか。


大きなポイントが、無印版の「100点満点からの減点主義、絶対評価」であったのに対し、Pro版は「xx% smoother brakes/accels than average」といった表記、つまり「平均よりxx%良い/悪いです」という、相対評価に変わっています。なるほど、という感じですね。点数化するのではなく、平均と比べてどのくらい良いのか、悪いのかという伝え方にすることで、少しは印象が和らいでいる印象です。


とはいえ、何をもって「良い」「悪い」は明示されていないので、このままだとちょっと改善には直結しない印象です。このあたり、今後改善予定があるようなので待ってみたいと思います。


Pro版アプリ概要:給油記録と燃費


次に、給油記録の機能を見てみます。無印版にはなかった機能です。

Pro版の給油記録画面。グレード、単価、支払額を記録します。

無印版では、ガソリンのグレードとおおよその単価しか設定できず、必ずしも運転ごとの費用データが正確ではありませんでした。一方、Pro版では給油を記録することで、より正確に運転ごとの費用を計算できることになります。


もし友人たちと長距離のドライブ旅行に出かけたりした際は、ガソリン代も分担したりしますよね。そうした際には便利な機能ではないでしょうか。



で、どう便利になったの?


さぁ、大事な質問です。果たして私は、追加で $129.99 というお金を払ってPro版を買ったことでどんなメリットを享受しているのか?



…はっきり言います、新たに買い替える必要は全くなかったです。



私の場合、

  • スマホでカーナビしているのでクルマに乗るときは必ずスマホ持ってます
  • 基本的に私のクルマは私しか運転しません
  • 運転評価については無印版の方がより「良かった、悪かった」が運転ごとに分かりやすいです

という、さんざんな状況…。これがもし、以下のいずれかに該当するのであれば、圧倒的にPro版をオススメします。


  • 自分以外にも、自分のクルマを運転する人がいる(例:子供、配偶者、あるいはカーシェア)
  • 無印版の運転評価には正直ムカついている
  • よくスマホを忘れる
  • 社用車を多数運用している

…けっこうレアですよね、正直。


ただ、残念ながらProアダプターの登場により無印版は廃版となった模様。今買うならProしか買えません。

従って、現在無印をお使いで上記のオススメ理由に該当しない場合には、焦って買い替える必要は全くないですぞ、とオススメしておきます。


補足:Automaticユーザーで良かったと思ったとき


Pro版に限った話ではないのですが、Automaticを買ってよかった最大の理由が「私用車を社用で使ったときの経費精算がめっちゃラク」なこと。

私は仕事柄、自分のクルマで取引先を回ったり、各所に動き回ることが多いです。住んでいる地域の公共交通機関があまりにも未発達、ということもありますが。

で、アメリカでは通常、私用車を社用で使った場合、走行距離に一定のレートをかけて会社に経費請求が出来ます。だいたい1マイルあたり $0.54 とか $0.57 とか。

もちろん精算のためには、どこからどこまで何マイル運転したかをレポートしなければならないわけです。Automatic以前は、極めてアナログ(?)にGoogle mapsで地点間Transit検索し、距離を出して計算していたのですが、Automaticを入れてからは全てDashboardに情報がある。

Automatic Web Dashboardの走行履歴例。
いつ、どこからどこまで、どのくらいの距離を走ったかがパっと出ます


経費精算の手間が激減しました。


アメリカで私用車を社用で使う方、これは買う価値ありですぞ。