Windows 10 へのアップグレードに使うドライブを指定するには

Windowsユーザーの皆さん、アップグレードはしましたか?

 
 
 
 
2016/7/29をもって無償アップグレード期間を終えたWindows 10。私用のマシンは早々に終えていたのですが、仕事用はなんだかんだ直前まで持ち越してしまっていました。
 
そして期間最終日の29日、社内のPCのいくつかをWin10にあげたのですが、そのうち一台で奇妙な現象に見舞われました。もう何の役にも立たないとは思いますが、記録として残しておきます。
 
 

なんでQドライブなんかに書き込みに行くわけ?

 
奇妙な現象とは「Win10のインストーラが、普段はアクセスできない、ファクトリーリセット用のデータドライブにインストールデータを書き込みに行く」というもの。
 
我々が利用しているラップトップにはQドライブがあらかじめ用意してあり、そこに工場出荷状態に戻すためのデータが入っています。15GBくらいのパーティションで、7割方が使用済み、空き容量としては4GBといったところ。ほとんど空いてません。
 
で、どういうわけかWindows 10のインストーラがQドライブにデータを置きに行っているようで、インストールが失敗する症状が出ました。同時にWindows 7が「Qドライブの空き容量がなくなりましたよ」と言った警告を出すので、これは明らかにQに書きに行ってる。メインかつ唯一のユーザードライブであるCには空き容量が28GBもあるというのに。
 
 

解決策はテキストファイルにあった

 
サクッと解法に行くと、答えは C:\Windows10upgrade\configuration.ini にありました。
 
Explorerで C:\Windows10upgrade\ を開き、configuration.ini を探します。

 
 
これを右クリックし「編集」を選択。
 
以下、引用。
[Default]
PartnerId=9194
Flight=fast
DownloadESDFolder=Q:\Windows10Upgrade\
この4行目にある通り、どうも Q:\Windows10upgrade にデータがある、あるいはそこにデータを置こうとしているように見えます。ここを C:\Windows10upgrade に、つまりQをCに変えたところ、上手く進むようになりました。
 
 
何かのキッカケでインストーラが「Qを使えばいいんだね!」と思い込んでしまったのでしょう。設定ファイルをそのままQで進めるべく作ってしまったようです。
 

もしかしたら、だけれども

 
以下は試していませんが、ここを例えばUSBの外付けHDDまたはUSBメモリのドライブレターに変更すれば、PCのHDDに空きが充分になくてもインストールさせることが出来るかもしれません。
実際、20GBの空きがないとアップグレードできないWin10。これで空き容量を作る手間が省けるのであれば、32GBほどのUSBメモリを買って済ませるのもアリではないかなー、と思います。

 

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