2018/12/22

ドライブレコーダー / Dash Camを選んでみた

クルマ通勤で運転時間が長いとね…


Dash Camの静止画撮影機能。手動ですが気になる絵をすかさず撮れます


最近はサンフランシスコのオフィスまでクルマで通勤しているんですが、空いていれば35分の道のりも朝夕の通勤ラッシュ時には1時間近く運転することになります。往復2時間、相応のリスクを負うわけです。

先日2日連続で事故を眼前で目撃したこともありまして、万が一の事態に備えた保険としてドライブレコーダー(英語だとDash Cam - ダッシュボードに設置するカメラ)を導入しておこうかな、と思い至りました。


実は以前にクルマのスマート化に取り組んだ際に興味本位でスマートフォンに繋がるドライブレコーダーとかないかな?と思って探したこともあったんですが、色々なタイプがあって、また価格も千差万別で、その割にはスマートでもない(基本的に録画のみ)だったので良く分からず導入しなかったのですが。


今回は必要に駆られて、選び方を勉強しながら導入してみました。せっかくなのでその記録を残しておこうと思います。



ドライブレコーダー選定のポイント



選定の要素はこんな感じ。


1. マウントのタイプ:ルームミラーマウントかガラスやダッシュボードに吸盤マウントか
2. カメラのタイプ:フロントのみか、フロント+室内か、フロント+リアか
3. スペック:カメラの性能、保存容量といったスペック
4. 電源供給方法:基本はシガーライターソケットですが、意外と重要


順番に見ていきます。



1. マウントのタイプ


大きく分けて「ルームミラーマウント」と「サクションマウント」があるようです。

ミラーマウントタイプの例、TOGUARD Mirror Dash Cam ce35
出典:Toguard社Webサイトより



こちらがミラーマウントタイプの例。クルマに備え付けてあるルームミラーに、ラバーバンドやバネがついたツメで上下から挟み込むようにしてマウントするようです。

メリットとしては、どんなクルマにも適用できること、フロントガラスの中央に近いところから撮影できることが挙げられると思います。

デメリットを挙げるとすれば、標準のミラーよりは大きくなるので邪魔に感じること、液晶モニタを内蔵するためミラーとしての視認性はやや下がることが挙げられると思います。

サクションマウントの例、TOGARD cego6 


そしてこちらがサクションマウント。ラバーカップを平滑面に当ててレバーを倒すことで陰圧状態となり、かなりガッチリくっつきます。

メリットは設置がカンタンなこと、カメラ位置の自由度があること。

デメリットは、ラバーが劣化すると落ちてきやすくなることです。Dash Camではないですが身内のカーナビがこのタイプなのですが、劣化してきていてマトモに設置できません。
(ダッシュボードにおいて使っています)


マウント方法はお好みで良いかと思います。私はすでに大型ミラーを標準ミラーにマウントして付けているのと、クルマ内撮影用カメラ搭載のものはカメラが突き出していて視界の妨げになりそうだったのでサクションマウント型を選びました。

ミラーマウントの例。下部にボタン類とカメラが突き出ていて、ちょっと邪魔になりそう



2. カメラのタイプ


続いて、カメラのタイプ。大まかに以下の3種類があるようです。


  1. フロントカメラのみ
  2. フロントカメラと室内カメラ
  3. フロントカメラとリアバックアップカメラ


フロントカメラのみだと、価格は当然安くなりますが、前しか撮れません。後ろからの追突事故などの場合、どんな状況で追突されたのかは厳密には記録に残りません。それでも、保険会社に提出する証拠としては充分価値はあるようですが。


フロントカメラと室内カメラの場合、タクシーやUberの運転手のように不特定多数の人を同乗させる際には有効でしょう。また、フロントカメラと合わせると、360度とまではいきませんが、かなり広範囲に運転中の状況を記録できますので、横からの衝突などもカバーできます。

室内カメラで撮った写真。右に移った私をクロップしています。
周辺のクルマのナンバープレートは判別できません。


私が選んだのもこのタイプなのですが、残念ながら後ろのクルマのナンバープレートは全く判別できませんでした。またフロントガラスから室内を撮る形になるため、クルマをバックさせる際のモニターとしてもほぼ機能しません。あくまで補助映像として割り切るべきですね。


フロントカメラとリアバックアップカメラの両対応の場合、接近する後ろのクルマはかなりはっきり撮影できるようです。一方、リアカメラはリアウィンドウ付近またはナンバープレート付近に設置することが一般的なようで、サイドの映像はカバーされません。また、リアカメラまでの配線はかなりの大仕事になるようです。


こちらに、リアバックアップカメラの配線&設置例の動画がありました。専用の工具を使ってケーブルを内装に隠したり、内装を一部外して配線したりと、非常に大がかりな導入作業が必要になるようです。動画も40分と長編です。




3. スペック


続いて、カメラやレコーダーのスペックについてです。おおよそ、以下のような項目で評価する必要があるようです。


  1. カメラの視野角…どれだけ広角に撮影できるか。レンズの点を中心に、140°とか170°など角度で表現されます
  2. 録画画質…720pや1080pなどのサイズ・解像度、1秒間に何コマ取るかの30fps/60fpsなどの録画画質にかかわる性能です
  3. 暗視性能…夜の運転中などにどれくらい鮮明な映像を撮れるか。特に室内カメラの場合、夜の運転中はクルマの中は基本真っ暗になるので重要です
  4. 録画時間…ほとんどの機種では別売りのMicro SDカードに動画を保存するようです。これが32GBまでしか対応しない機種、128GBなど大容量カードにも対応する機種などがあり、大容量であるほど長い時間の録画を保存できます

録画時間に関しては、万が一の何かが起きた際にボタン一つで直近の動画を保存し削除しないようにマークできる機種がほとんどのようなので、あまりに短すぎなければ大丈夫でしょう。

私が購入したものは、3分で300MBくらいの動画が作られました。フロントと室内両方で600MBとなります。容量32GB、フロントのみだと4~5時間、と言ったところでしょうか。



4. 電源供給方法


最後が電源。ほとんどの機種はシガーライターソケット電源から電気を供給することになると思いますが、その方式がポイントです。

まず本体側のコネクタ。専用コネクタでつなぐタイプ、Mini USBポートにUSBケーブルをつなぐタイプなどがあるようです。

そしてシガーライターソケット側。こちらは付属品でシガーライターソケットUSB電源をつけて一般的なUSBケーブルが同梱される場合と、ソケット電源から直接ケーブルが伸びるタイプがあります。

Pyle社の例。右下にMini-USBケーブル、中央下にシガーライターソケットUSB電源があることが分かります
(出典:Amazon.com Pyle社製品ページ)


私が購入した製品は、シガーライターソケット電源から直接ケーブルが伸びるタイプ。すでに私のクルマのソケットには別のUSBアダプタがささっている上、フロントガラスにマウントしたドライブレコーダーまで視野の邪魔にならないようにケーブルを配線するためには、最低でも3メートルの長さのケーブルが必要。結局別売りの3メートルMini USBケーブルを購入しなければならなくなりました。このあたりも製品選びのポイントになるでしょう。


私が購入したVANTRUE社製のドライブレコーダー。
写真左上が電源ケーブルで、残念ながらソケットと一体型で別途ケーブルを購入する必要がありました。


しかし、私が購入したVANTRUE社製のドライブレコーダーは製品ページにアクセサリの説明がなく、事前にこの仕様を知ることが出来ませんでした。なかなか買い物が難しいですね。



私の選択:VANTRUE社製 N2 Pro Dual Dash Cam


私が購入した製品はこちら。$199+税と安くはありませんでしたが、ポイントは以下です。


  • 後ろからの事故時にも映像を抑えたいが、リアカメラまで配線するのは面倒なのでフロントと室内カメラの両方を搭載
  • 室内カメラは赤外で、暗い中でも撮影できる
  • フロント・室内ともに1080pで高画質
  • 256GBまでのMicro SDカードに対応、長時間の録画保存に対応
  • マイク搭載、音も録音できる


以下、いくつか動画のサンプルを。


1. 曇天の日中、Freeway走行のフロントカメラ(65mph前後の速度)




2. 曇天の日中、ショッピングモールの駐車場でゆっくり走行中のフロントカメラ(20mph前後の速度)




3. 曇天の夜間、一般道を走行中のフロントカメラ(35mph前後の速度)





4. 曇天の夜間、Freewayを走行中の室内カメラ(65mph前後の速度)




私の感覚からすると、以下のような評価です。


  • 日中のゆっくり走行中は鮮明でとても見やすい
  • 日中夜間に限らず高速走行中はあまり見えない(あまり問題ではないですが)
  • 夜間の走行中はあまり鮮明でない、止まらないとちゃんと見えない
  • 室内カメラは後方のクルマの特定はほぼできない



もし追突事故があった際、後方のクルマのナンバープレートを識別することはおそらくできないと思います。一方、衝突時がどのような状況であったかを知るには充分ではないでしょうか。

リアカメラのための配線にかかる手間を考えれば、私は室内カメラで充分ではないかと感じています。


総括:正直、もう少しこなれてほしい製品カテゴリですね


私が購入した製品も電源周りの仕様が製品ページでも説明されていなかったり、同梱されているアクセサリの記載がなかったりしました。
またリアカメラの配線が非常に手間がかかることなど、クルマのアフターパーツ市場の常なのでしょうが、導入のハードルが非常に高い印象です。

全体として、市場の成熟度がやや欠けるような印象です。

配線をカンタンにする、スマートフォンの画面でリアルタイムに画角が確認できるようにして導入を容易にするなど、もう一息使いやすい製品カテゴリになってくれると良いですね。

それと、スマートフォンのカメラの高画質(手ブレ補正やフォーカス)に慣れていると、どうしても画質が低いと感じてしまいます。このあたりはクルマの中という振動が多い環境から仕方のない面もあると思いますが、今一歩の改善を望みたいところです。



2018/11/01

Googleアシスタントをクルマの中で使ってみた

完全自動運転はまだ先ですし


Googleアシスタントはクルマの中でガシガシ活躍してくれます。


公共交通機関があまり発達していないサンフランシスコ郊外~ベイエリアで仕事をしていると、どうしてもクルマでの移動時間が長くなります。サンフランシスコ市内在住&市内勤務でもない限り、一日のうち30分程度はどうしたってクルマの中で過ごす必要がありますし、長いときには1日3時間くらいクルマ移動で費やすことも珍しくありません。


まだまだ完全自動運転は実現できていないので、どうしたってこの時間は運転に集中する必要があります。しかし、運転中って(当然ながら)運転以外にできることってほとんどないんですよね。音楽を聞くか、歌うか、くらいしかない。


この長い時間の体験を、スマートフォンを使って何とか良いものにできないものかなー、などと日頃考えていまして。


そして、全車へのカーナビ搭載が義務付けられている日本とは違って、米国で中古車を買うとナビなんてついてないことの方が多いです。私の2012年型プレマシー(米国名 Mazda 5)も例外ではなく、ナビは非搭載。よって、スマートフォンでのカーナビに頼ることになります。

さらに私の場合は仕事でレンタカーに乗ることが多く、そんな際にも別料金のナビを借りるくらいならスマホでやるよ、となります。


WazeやらGoogle Mapsやら、当然カーナビ使用を想定したUI設計になっているのでボタンが大きかったりカンタン操作で最低限のことが出来るよう考えられているわけですが、昨今は音声アシスタントの発展が目覚ましく、たいていのことは「声」で操作できるようになってきました。


そこで今回は、音声アシスタントを中心に据えた「クルマの中のスマホ体験」のTipsをいくつかまとめてみたいと思います。


なお、以下は全てGoogle謹製AndroidスマホであるPixel 3 XLを前提としています。iPhoneでは当然できることできないことあるでしょうし、もしかしたら同じAndroidでも機種が違うと異なる部分はあるかもしれません。そのあたりはご了承ください。


私のクルマ体験の流れ


およそ私のクルマ通勤は、以下のような流れで進みます。


  • 何よりもまずエンジンをスタートします
  • Bluetooth Car Kit (*1) が起動します
  • Car KitがBluetoothでスマホと接続されます
  • その接続をトリガーに、スマホのロックが解除されます (*2)
  • USBシガーソケット電源 (*3) からのUSBケーブルを接続しスマホを充電状態にします
  • スマホをエアコン吹き出し口につけたマウント (*4) に入れます
  • Active Edge機能 (*5) によりGoogleアシスタント(音声アシスタント)が起動します
  • 音声コマンドでナビゲーションと音楽再生を同時にスタートさせます (*6)
  • (目的地到着後)最寄りのスターバックスにコーヒーを注文します (*7)


順番にご紹介しますね。


*1: Bluetooth Car Kit



私が使っているBluetooth Car Kit。スマホとの接続も安定しているし、
マイクの性能も必要充分です。


シガーソケットからのUSB電源で動作する、マイク 兼 Bluetoothオーディオレシーバー(スマホから音をもらってステレオミニジャック経由でクルマのスピーカーから音を鳴らしてくれる) 兼 音楽再生リモコン です。

私はSoundbot社のSB360という機種を使っています。Amazonで$20くらいで買えますし、
そのほかにも、Bluetooth Car Kitで検索すると、Bluetoothで受信してFMでクルマに飛ばす機器など、色々出てきます。
(昔FMトランスミッターを使ってましたが、ときおり接続が乱れたり、大型トラックの無線と混信したり…といったことがあったので今は使ってません)



*2: Smart lock -- Bluetooth接続でスマホをアンロックする


Pixel 3 XLの Setting >Security & location > Smart Lock > (PIN入力) でSmart lockの設定ができます。


AndroidにはSmart Lockという機能があり、その中の設定で「信頼できるBluetooth機器が接続された場合はスマホのロックを解除する」ということができます。
例えば、Fitbitなどのアクティビティトラッカーとスマホが接続されているということは、Fitbit装着者(まぁスマホの所有者でしょうね)が近くに居るということで、ロックしなくていいよね、というような機能だと思います。
(私はさすがに怖くてFitbitでのロック解除は設定していませんが…)


Pixel 3 XL の場合、Setting > Security & location > Smart Lock > (PIN入力) > Trusted devices という設定があり、ここでBluetooth機器を指定することで、この機能が動きます。

私はここに、前述のSB360を指定しています。

つまり、クルマの中にいて(あるいはクルマからのBluetoothが届く距離にいて)かつクルマのエンジンがかかっている(厳密にはシガーソケットから給電している)状態にのみ、自動ロック解除。原則として私のクルマのキーは私と家内しか持っておらず、かつ、そのエンジンがかかっていて、私のスマホがその近くにある…という状態は極めて限定的なので、ある意味安心して設定できます。



*3: USBシガーソケット電源


右が、私が使用している4ポート搭載のAnker社製USBシガーソケット電源。
ちなみに左はSB360のオーディオミニジャックをクルマのAUXポートに繋いでいます。


SB360には、太っ腹、USB-Aの給電ポート3つが搭載されたUSBシガーソケット電源が付属するのですが、私はそこからさらにもうひとつポートが多い、Ankerの4ポートモノを使っています。スマートフォン2台とSB360、あと一つは同乗者用に確保。

残念ながら私が使用しているモデルはすでに生産終了、終売済みのようですが、4ポートまでのものでしたらいくつかAmazonでも見つかるようです。これまた$20前後。


*4: エアコン吹き出し口に取り付けたスマホマウント


左のマウントにPixel 3 XL、右のマウントにiPhone。
通常、画面の大きいPixelでカーナビをしていて、ナビはなるべく目線移動せずにみられるところに置きたいためにこのようにしています。

私が使っているのは写真左、KENU社製のAirframe+というマウント。若干固定は弱めですが、気軽に取り外して出張時に持っていけるので重宝しています。ただしエアコン吹き出し口によってはつかないことも。レンタカーを借りる際にはこれが付く吹き出し口のものを敢えて選んでいます。


ちなみに、写真右のマウントはCDスロットに差し込んで固定するタイプのマウント、iOttie社製のもの。イマドキCDスロットがないクルマも多く(新しめのレンタカーなどでは特に見当たらない)、取り付けられないクルマも多いと思いますが、運転中に比較的カラダに近いところにスマホが来るので操作しやすく、重宝しています。

スマホマウントはどちらも$20くらいで買えます。


(番外:出張レンタカー対応)

私は出張でレンタカーを使う際、自分のクルマから以下を必ず持っていくようにしています。


  • スマホマウント(Airframe+とiOttieの両方)
  • USBシガーソケット電源とUSBケーブル
  • SB360

で、レンタカー屋でクルマを選ぶ際は、ステレオAUXポートがあること(けっこうレア)、Airframe+がマウントしやすいエアコン吹き出し口があること、を条件にクルマを選んだりします。
(本当はCDスロットも欲しいんですが、これはもはや絶滅危惧種)

運転する時間の長い出張だと、こうした環境によって快適さがまるで違いますからね。



*5: Active Edge機能によりGoogleアシスタント(音声アシスタント)が起動


「きゅっ」とするのは、何もヒトの手でなくても良いのです。


Pixel 3シリーズには、Active Edgeといって、スマホの下半分くらいを「きゅっ」と握ることでGoogleアシスタントを起動できる機能があります。おそらく感圧センサーか、フレームのゆがみを検知するセンサーが入っているのでしょう。

で、これを人の手ではなく、スマホマウントで起動させます(笑)

上記のKENU Airframe+にPixel 3 XLをセットすると、バネのチカラでAirframe+が「きゅっ」とPixelを握ってくれます。これにより、自動的にGoogleアシスタントが起動するんです。

いや、本来の想定とは全く異なる使い方であることは認識していますよ?
でも、あまりにもピッタリのタイミングでGoogleアシスタントが起動するもんですから…。
(これを効果的に使いたいがためだけに、最初にクルマのエンジンをかけているんです。そうすると、エンジンON > SB360がスマホと接続 > アンロック > Airframe+につけてGoogleアシスタント起動 > 音声入力レディ!)

ま、これにより省略できるのは「OK, Google」の2単語の発話だけなんですが、そんなことはどうでもいいんです!Active Edgeという機能が使えるのですから!




*6: 音声コマンドでナビゲーションと音楽再生を同時にスタート


最も杓子定規なコマンドは

「OK, Google. Tell Google Maps to navigate to Home(あるいは目的地の名前)」

みたいな言い方ですが、ここまで言わなくても、

「OK, Google. Navigate to Home」

だけでも通じます。普段あまり行かないところはこれで対応しますが、通勤と帰宅については、私は「Routine」を定義しています。

「Routine」とは、いわゆるショートカット機能とでも言いましょうか。複数の処理をまとめて一つの音声コマンドで実行する、というGoogleアシスタントの機能です。


一番わかりやすい例で言えば、以下のようなものですかね。実際、Googleアシスタントの標準機能として定義されているようです。

「OK, Google。おやすみ」
   >「はい、おやすみなさい」と言う
   >「目覚ましは何時にセットしますか?」と聞き、アラームセット
   >「リラックスサウンドを再生します」で、虫の声のようなBGMを再生


「OK, Google。おはよう」
   >「おはようございます」と言う
   >居室の照明をつける
   >今日の天気予報を読み上げる
   >カレンダーに登録されている今日の予定を読み上げる
   >今日のニュースを読み上げる


で、これを自分の好みに組み上げるのが「Routine」です。

私の「家に帰る」Routine定義。試行錯誤の結果、極めてシンプルになりました。

Googleアシスタントには、プリセットでいくつかのRoutineが定義されています。その中に「Commute to home」というものもあり、私はそれをベースにカスタマイズしています。

現状やっていることは「自宅までの所要時間の読み上げ」「Play musicでのプレイリストの再生」「ナビゲーション」の3つだけですが、それ以外にも以下のようなことが可能であることは確認済みです。


  • 自宅のGoogle Home Miniに「これから帰るよ」と喋らせる(コマンドは「Broadcast これから帰るよ」)
  • 未読のテキストメッセージを読み上げる
  • 指定の宛先にテキストメッセージを送る(これから帰るよ、的な)
  • スマホの音量を適切に設定する(普段は無音だが帰る際に戻す、のような)



…とまぁ、これだけの複合アクションをひとつの音声コマンドでできるのですから楽チンですな。


(番外:Google Mapsからの音楽再生)

ちなみに、Google Mapsはつい最近のアップデートで、Mapアプリから離れることなくPlay MusicやSpotify等の音楽再生をコントロールできるようになりました。

右側にPlay MusicやSpotifyのアイコンが現れ、ここから音楽再生が可能です。便利~。


設定は Google Maps > 3-bar menu > Settings > Navigation settings > Default media appから。

Play Music以外にもSpotifyなども対応しているようです。


*7: スターバックスにコーヒーを注文


米国スタバへの音声注文。GoogleアシスタントのUIを用いていますが、実体はそのAPIを使ったStarbucksアプリが注文を処理していると思われます。


最後はまぁ、オマケみたいなものですが。

クルマを止めてオフィスに入る途中に、コーヒーを買いたいのです。
これをするために、大昔は普通に列に並んでいました。まぁ、時間の無駄ですわな。

そして少し前は、クルマを停めてすぐモバイルオーダーを入れ、スターバックスに到着するまでの間に出来上がるようにしていました。
列での待ち時間は無くなったので、これでもずいぶんな改善なわけですが…。
(この機能の詳細はこちらのポストでご紹介しています。もう3年も前のものですが)


そして最近は、クルマの運転中に注文してしまうことにしました。おおよそ4ステップで完了、パーキングの敷地に入ってクルマを停めるまでの間に完了できる程度の時間です。


私「OK, Google. Tell Starbucks to order coffee」
G「Okay. Let's get Starbucks」
S「Alright, what size do you want that?」
私「Grande」
S「A Grande Featured Dark Roast, sure. Anything else?」
 (私が直近で注文したコーヒーはダークローストなので、それを持ってきたっぽい)
私「No, that's it」
S「Should I send your order to 120 4th Street Starbucks?」
 (私が直近でモバイルオーダーした店舗はこの住所の店舗なので、それを持ってきています。遠く離れた地で同じことをしても、引き続き前回の店舗が提案されます。もちろん、現在地近くの店に声だけで修正可能) 
私「Yes」

この後、画面にオーダー詳細が表示され、金額などを読み上げた後に「Yes」で注文内容を確定し、最後に指紋認証を通してオーダー完了、となります。

最後の最後は音声だけでは完結しませんが、まぁ実際にお金を支払う段階なので妥当でしょう。指紋認証だけですから、手探りで完了することもできます。

そしてクルマのエンジンを切り、パーキングロットからスターバックスまで歩いている間にコーヒーが用意される…という寸法です。


この音声注文により省略できる時間なんてものの1分とかですが(普通に画面操作してモバイルオーダーする時間)、朝の忙しい時間に並んで待ったり、ただクルマの中に座ってコーヒーのオーダーを送る時間を省略できるのは、精神的にスムーズです。


と、まぁ、大したことはやってません


スマホの音声アシスタントのおかげで、クルマに乗る前の歩きスマホを省略できたり、まどろっこしいスマホでの文字入力などを省けるのはずいぶんスムーズに感じます。
ただ、改めてこうして書き連ねてみると、大したことはやってないんですよね。指で操作したって、モノの数秒でできることばかり。

しかしながら。

既存の操作の省略という見方をしてしまうとそうなりますが、こうした音声でのスマートフォンとのコミュニケーションは、ある意味で発展途上で未完成状態なのではないかな、と感じます。

例えば、いつもの通勤パーキングに入ったタイミングでスマートフォンの方から「いつも通りコーヒーを注文しましょうか?」と聞いてきたり。

例えば、朝のおおよそ自宅を出発する時間にクルマのBluetoothと接続したら、自動的に「ナビゲーションを開始しますか?」と聞いてきたり。

スマホが、もっと人間に寄り添って「賢い提案」をしてくるようになる、その成長途上なのだとすれば。

スマートフォンが、もっとスマートになる。そろそろ「フォン」取り外して「スマートアシスタント」でもいいんじゃないの。

今の音声アシスタントを搭載したスマホは、そんな未来に向かう、途中の段階にあるのではないかな、と感じる次第です。



2018/09/25

カリフォルニアでREAL IDを申し込んでみた(後日談追記)

※2018年12月21日 後日談を追記しました。


申し込みは意外にあっさりと

San JoseのSenser RdにあるCalifornia DMV DLPCにて

戸籍制度のないアメリカでは、Drivers License つまり自動車運転免許証が事実上の身分証明書扱いになっていて、米国内においては外国人(米国を訪問する人)にとってのパスポートと同等程度の効力を発揮します。


  • 米国内の国内線航空便に乗る際の身分証明として
  • お酒を買う際の年齢証明として
  • ホテルにチェックインする際の身分証明として
  • クレジットカード使用時の正当な所有者であることの証明として


ところが、過去カリフォルニアを含むいくつかの州では、不法移民であっても州内に在住していれば、運転免許証を取得できるルールになっていたようです。

9.11同時多発テロ以降、安全対策強化を進めてきた米国連邦政府は最近になっていよいよその対策を実行に移してきており、2020年10月以降、国内線航空便に乗る際など特定のシーンにおいては、REAL IDという基準を満たした運転免許証でないと身分を証明できないことになりました。

このあたりの経緯は、JETROサンフランシスコ事務所が出しているリアルIDの記事が大変参考になります。

国内線搭乗にあたっては、政府機関発行のパスポート(米国以外を含む)でも大丈夫なようですが、私のように飛行機に乗る出張が多いと、その都度パスポートを持ち歩くのも正直不安です。なくしたら再発行手続きが運転免許証よりはるかに大変。

ちょうど私が持っているカリフォルニア州発行の運転免許証の有効期限が2018年10月で切れるので、話のタネに、とREAL IDを申請してきました。その顛末をまとめておきたいと思います。


全体の流れ


流れは大まかに以下のようになります。


  1. 更新通知の手紙を受け取る(DMVはこの手紙の発送を保証しない、つまり届かなくても文句は言えないようなのですが)
  2. DMVのWebサイトで事前に必要情報を入力しておく(更新当日にDMVのオフィスでも入力できるようですが、事前にやっておいた方が圧倒的にラク)
  3. 出来れば予約を取る(更新当日の待ち時間が短くなりやすいようです)
  4. 書類を事前に用意する(超重要)
  5. DMVオフィスを訪問する(REAL IDの申請は郵送やインターネットではできません)
  6. 郵送でREAL IDな運転免許証を受け取る

順を追ってご説明します。


1. 更新通知の手紙を受け取る


有効期限の1.5ケ月前くらいですかねぇ、DMVから「そろそろ更新だよ」という手紙が郵送されてきます。そこに、更新にかかる費用だとか手続きの案内だとかがあります。私のケースでも「郵送でも更新できるよ、REAL IDにしたければオフィスに訪問してね」というようなことが書いてありましたが、市民でない人(ビザで滞在している人)は大抵のケースで郵送だけではうまくいかないようなので、最初から覚悟を決めてオフィスを訪問するのが良いようです。

今回の私のケースでは、この更新通知の手紙は事前案内のどこにも「持参せよ」とは書かれていなかったのですが、実際にはこれがないと再度筆記試験を受けなければならない(!)ようです。

そんな大事なものの郵送をDMVが保証しないってのもどうなんだろう…と思いますがね…。以前、DMVが発行する冊子を読んでいた時に「届かなくてもDMVは責任を負わないよ」と書かれていました。郵送事故の多いアメリカらしいとも言えますが…。


2. DMVのWebサイトで必要な事前情報の入力


登録案内ページ。ちょうどこの記事を書いている瞬間はメンテナンス中でした。
記念に(?)スクリーンショットを保存。日本語対応されている旨も書かれていますね


DMVのサイトに案内がある通り、必須ではないものの事前に情報登録をしておくことが出来ます。登録する内容はフルネーム、現住所など。

特にアメリカの住所は口頭で伝えるのはそこそこ難儀することが多いので(私のようなカタカナ英語発音の場合は特に)、事前に入力しておくと、当日受付で8ケタの英数字を伝えるだけで済みます。未登録の場合は当日オフィスのコンピューターで入力させられるようなので、時間を短縮するためにもやっておいた方が良いですね。日本語の入力フォームもあるようです。


3. 出来れば予約を取る

最短で予約できるのが11月28日、2ケ月後。更新通知が届くのは更新期限の1.5か月前。
つまり、間に合わないんですよねー。


予約があっても待たされるようですが、それでもないよりは待ち時間が短いとか。
しかし、REAL IDが施行されてからというものの予約も殺到しているようで、例えばこの記事を書いている2018年9月25日に免許証更新の予約を取ろうとしても、最も早いタイミングで2018年11月28日、つまり2ケ月後(!)。

そして免許証の更新通知が届くのは、およそ更新期限の1.5ヶ月前。つまり、更新通知が届いてから予約したんじゃ間に合わない、というわけです。わりと無理ゲー。
ときおりキャンセルなども出て滑りこむこともできるようですが、正直期待薄です。


さらに、いくつかのオフィスでは予約そのものを受け付けていません。ご自宅最寄りが受け付けていない場合、受け付けてくれる別の所に行くか、予約なしで特攻するか…究極の選択を迫られます。

我が家の最寄りのDMV、San Mateoオフィスは予約を受け付けてくれません…なぜ。


ま、そんなこんなで、私は予約なしで特攻することにしました。


4. 書類を事前に用意する(超重要)

リアルIDの申請に必要な書類
(出典:JETROビジネス短信のポストより)

さて、最重要パート、必要書類の準備です。冒頭でもご紹介したJETROのページが大変参考になります。

このブログを見ている方のほとんどは、以下で足りるのではないでしょうかね。


  • 日本のパスポートとI-94(印刷して持っていく)、またはグリーンカード(お持ちなら)
  • SSNカード、またはW-2原本(会社員なら所属会社が出してくれるはず)
  • 光熱費の請求書(住所の記載必須!
  • (氏名変更があれば)その証明、婚姻証明書など


3つ目の「光熱費の請求書」、これが意外に落とし穴じゃないか…と思います。ステップ2で情報を事前登録した後、登録番号とともに以下の写真のような「持参書類」が案内されるんですが…


Webサイトでの情報登録後の案内。真ん中あたりにYour residency document とありますね


ここにも実例として「including cellular phone」と書かれていますね。つまり、携帯電話の利用料請求書でも良い、ということ。

…ところが、実は私が受け取っているAT&Tの請求書というか料金明細、住所が書いてないんです。おそらく、これだと在住証明にはならないでしょうね。

なので、お持ちになる請求書に住所が書かれているかは必ずご確認頂いた方が良いかと思います。

私の場合は以下で対応しました。パスポート+I-94でなくEADカード+I-797Cにした理由は後述。


  • 有効期限が切れたEADカードと、その更新手続き書類の受領証明(I-797C)
  • SSNカード
  • PG&Eの請求書(住所記載)



5.DMVオフィスを訪問する


San Jose DLPCオフィス。処理の窓口がたくさんありますが、
これ彼らの戦闘能力の半分です。詳細後述。
(本家は「私の戦闘能力は53万です」だっけ)


さて、もう丸一日費やす覚悟でアポなし特攻。DMVのオフィスはそこそこたくさんあるわけですが、今回私が選んだのはSan Joseダウンタウンのやや南にあるDLPC(Drivers License Processing Center)なるオフィス。


理由はいくつかありますが、こんなところです。


  • 在留資格をビザで証明すべきか、EADカードで証明すべきか相談したかった
  • 免許証専門ということで専門知識豊富なスタッフがいるんじゃないかという仮説(実際のところはどうだかわかりませんが)
  • 友人の間でも処理が早いと評判

過去、免許取得はSan Mateo、更新も一度San Mateo、そして今回二度目の更新でSan Jose DLPCを使ったわけですが、感覚的にはDLPCを選んで正解だったな、と思います。理由は以下。


  • 事前の案内、書類確認、受付、すべてのプロセスで非常にスムーズ。おそらく、スタッフが慣れている
  • 窓口がたくさんあり、処理がサクサク進む。平日午前中で20ほどの窓口が開いていて、番号呼び出しも数分に1件という感覚で進んでいく
  • 待合の椅子もたくさんあり、埋まることがない

私が行った際には、実はオフィス全体のうち半分の窓口しか開いていませんでした。オフィスの反対側に、同じ規模の窓口がさらに倍ある感じで、人が揃えばSan Mateoの4~5倍くらいの処理能力があるんじゃないかと思われます。

今日は使われていなかった側のオフィス。窓口32~62まで、30の追加窓口があるようです

当日の流れは以下のような形でした。

8:48am チェックイン

入り口付近に立っている案内係さんに「予約ある?」→ない、「事前の情報登録した?」→当然、「REAL IDって知ってる?」→そりゃもう、「取る?」→もちろん、「じゃこっちに並んで、書類チェックするよ」→アポなしの側へ。


最初の窓口は2つ、書類チェックと受付番号の発行。この時にNon-appointment wait timeは30分との表示。

ここでは前述の3つの書類を確認され、クリップで止められつつレター半分サイズの紙に呼び出し番号 Gxxx を手書きされる。さらに、同じカードにWeb事前登録の受付番号(私はケータイの写真で持って行った)を手書きされるも、汚すぎて読めない…というオチ付き。これらの書類をクリップで留めてもらいます。


さらに、この段階でDMVからの更新通知も「あれ?これは要らないの?」と聞いても「それは持っておけ」とだけ。ふーん、と思いつつも「Window 31で書類確認するから、そこに並んで」と、次のステップへ。

8:53am 書類確認

どういうわけか書類確認が2段階あって、もう一度書類の確認。ここの人は関連法規に詳しいようで、私のEADカードが有効期限切れであること、その更新手続きの受領書類があることを説明なしに理解してくれた模様。レター半分サイズの紙のGxxxにマーカーを入れ「これで呼ばれるまで待ってて」とのこと。


9:40am 受付開始

実際には45分待ちでGxxxの番号を呼ばれ、Window 21へ。妙齢の、リーディンググラスをかけた女性に対応頂きます。特に怒ったような様子もなく、とはいえ愛想がよいわけでもなく、アメリカらしい(私からすると心地よい)対応。


まず最初に右手親指の指紋を採集。その後、事前登録情報の8ケタ英数字を入力するようなのですが、前述の通り最初の窓口の人の手書きが全く判読不能…。窓口の女性「ちょっと読み上げてくれる?」と。
私も判読不能なので、あきらめてスマートフォンを取り出し、私の写真から読み上げ。なんだったんだよ、全く、と。

さて、それが終わると窓口の女性、私のI-797Cをじーっと読んでいる様子。この方はEAD有効期限切れとか、その更新通知で処理可能なこととかをご存知ないようです。

ここで事前にプリントしておいた紙を使って「これこれこういう事情なんだけど、このI-797Cってやつ?これがあれば大丈夫ってサイトに書いてあったよ」と説明したら笑顔で指をさされ「ありがとう、ナイス」。ま、事前準備の勝ちね。


女性が眼前のPCに色々と打ち込んでいくが、やや固まったので「どうしたの?」と聞くと「どういうわけか進まないのよ、ちょっと待ってね」と上司を呼びに行く。上司が登場すると「ああ、有効期限がおかしいわよ。EADの更新は180日だから…EAD切れたのは9/14ね?なら3/14が新しい免許証の期限ね」と。ははぁ、この上司、移民制度に相当詳しいな。


受付の女性、これを受けてPCに打ち込み、マウスクリック。2秒ほどで女性の顔が明るくなり「よし、通った!」みたいな感じ。大変微笑ましい。

そして $35 の申請手数料を支払う。確かSan Mateoではクレジットカード支払いも受け付けていたと記憶していますが、このSan Jose DLPCではクレジットカード不可、DebitカードかATMカード、現金、または小切手のみ可とのこと。ちょうど現金で$35持っていたのでそれを支払い、次のプロセスの案内。

「次は写真ね。撮影が終わったら待たずにこのWindow 21まで来て」とのことでした。


10:06am 受付終了、写真撮影

写真撮影は専用のコーナーがあり、私の前に2名ほど。10分と待たずに私の番。右手親指の指紋をスキャン、受付で渡されたカードを提出。メガネは外して撮影。すぐ終わり。



10:14am 撮影完了、受付へ

受付に戻ると、Window 21の女性は別の申請者の対応中。目の前の椅子が空いていたので座って待つと、隣のWindow 20が空いた。次のGxxxの呼び出しがかかるも、すぐには現れないようなのでこのスキを突いてWindow 20の方に「申し訳ないけど、ちょっといいですか?私のテンポラリーライセンスの処理をやってもらえますか?」とお願いしてカードを提出。

ここで隣のWindow 21の女性が気づいてくれて「大丈夫、20の人が処理するわ」との心強いお言葉。愛想よくしておくもんだね。


10:21am テンポラリーライセンス受領、手続き完了!

ほどなくして12月23日までの2ケ月間有効な仮ライセンスを印刷してもらい、申請手続き完了。「2~4週間でライセンスが届くわよ。今日はこれでおしまい!Good to go!」とのお言葉。あとは郵送されてくるのを待つのみとなりました。


ちなみに、私にも経験がありますが、いかに手続きを正しく終わらせても、DMVがちゃんと郵送してくれることの方が稀なようです。届かない場合は電話し(混んでる)、自動コールバックを登録し(忘れた頃にかかってくる)、電話で窓口の人と話し(だいたい聞き取ってくれない)、追加の書類をFAXし(だいたい放置される)、テンポラリーライセンスを延長発行してもらい(またオフィスに行く必要がある)…と、大変な忍耐力審査を通過する必要があるわけですが。このあたりの顛末も後日追記したいと思います。



蛇足:移民ステータスとREAL ID、通常の免許証の選択


さて、私は話しのタネにとREAL IDを今回申請したわけですが、もちろん、通常の運転免許証を選択する手もあったわけです。何せ、2020年10月までは現在の免許証で国内線搭乗含め何ら問題ないわけですから。


実際、私の移民ステータスに鑑みると、今回は通常の免許証にしてもよかったな…と顧みる次第です。どういうことかというと…。

REAL IDは、その趣旨からして移民ステータスの正当性を求められます。すなわち、移民ステータスの有効期限がイコールREAL IDの有効期限となります。

私の移民ステータスは以下の図のようになっています。つまり、最長でも2019年3月末のビザ有効期限。EADは180日ごとの更新なので3月14日まで。よって、REAL IDの最長有効期限はビザの2019年3月末、この近辺で私はもう一度DMVに来る必要があるわけです。

私の移民ステータス。2018年9月は、移民ステータス的にどう頑張っても3月末以上はない状態で、
REAL IDの申請タイミングとしてはあまり良くなかったと思います。


ここで私は一つ勘違いをしていて、EADは1年更新できるものと思い込んでいました。従って、EADでREAL IDを申請すれば、2019年9月までのREAL IDをもらえる…と思っていました。実際は3月14日までしか有効でなく、ビザでやった方が2週間ほど長いREAL IDをもらえたこととなります。


この勘違いに気が付いた段階で「実はLビザも持ってて、こっちで申請すれば3月末まで有効になるよね?」と例の上司に相談したんですが、時すでにお寿司、じゃない、遅し。「すでに書類チェックをEADでやっているので今回はこっちでやるよ」とつれないお返事…。あーあ。まぁ、どうせ2週間しか差がないから良いか。


一方、通常の運転免許証の場合、パスポートとI-94(と、在住証明など)で更新が可能。パスポートは2026年とかまで有効なので、通常の免許証はもっと長い有効期限で取れたのではないかな、と思う次第です。

ま、今となっては後の祭りなわけですが、これからREAL IDを申請されるビザホルダーの方は、こうしたことも踏まえてREAL IDにするか通常の免許証にするかをご判断されると良いのではないかな、と思います。

元より永住権をお持ちの方、市民の方には関係のない話かとは思いますけれどねー。




後日談追記:役に立たない電話サポート、書類の再提出、そして郵送受け取り


さて、後日談です。

初回の免許更新を申請したのが2018年の9月25日。その後、アジアへの出張などもあり半分忘れかけていたんですが、2ヶ月後の11月26日になっても届かないのでさすがに何かおかしいと思い、DMVの電話サポートに連絡。

この電話サポート、過去にも何度か連絡したことはあるのですが、いつでも混みあっていて即座に繋がったことがありません。だいたい「後でコールバックして」というお願いを自動音声応答ですることになります。

で、待つこと1時間ほど。担当に「二ヶ月経っても届いていない、何がおかしいのか教えてくれ」と依頼。本人確認プロセスの後、説明されたのが「システムに必要な書類がない。もう一度オフィスに来て書類を提出しなおせ」とのこと。

「どういうこと?ちゃんとDLPCに行って書類全部提出したし、その場で担当者がスキャナーで書類取ってたよ」と言っても「ないものはない、オフィスに出直せ。ほかに何かあるか?」しか言わない。もうね、最低なところですよDMVの。


このまま電話してても埒が明かないのは分かってはいるので、文句だけ言ってすぐ切って、その足で再度DLPCに向かいました。



DLPC再訪…同じ角度で写真撮っちゃいました

ただ、初回申請時には「期限切れEADとその延長受理書類」で申請していたのですが、今回は「更新された、有効なEAD」を持っていますので、それを使って申請。

初回の際と同様の事前登録を指示され、Gで始まる番号を発行してもらう。その番号が呼ばれるまで待つように…と入り口で指示されましたが、前回同様、書類チェックのカウンターの人が空いていたので「ちょっといい?」と話しかけて事情を説明。

「調べてみる」ということでPCをカチャカチャやっていると、「確かに書類がないから再登録するわ。見せて」とのことで、番号を呼ばれるのを待つことなく受付開始。ラッキー。


EAD等の書類を見せつつ「初回受付時にはちゃんと書類のスキャンとかしてたのに、どうして書類がなくなっちゃうわけ?」などと、電話口で聞いて有効な答えがなかった質問を実施。その人曰く「EADの更新期限が3月だったでしょ?REAL IDは在留資格をちゃんと見るから、有効期限として半年以内とかだと審査でRejectになるのかもしれないね。私も詳しくはないから本当のところは分からないけど」と、確かにあり得そうな事由の説明をもらう。

「それならそうと言ってほしいけどねぇ」と、受付の人に言っても仕方のないことが思わず口をついて出てしまうが、まぁ仕方ない。この人が審査しているわけでもないし。


「今回のEADは2020年まで有効だから、大丈夫だと思うよ。はい、手続き完了。2週間ほど待ってみて」ということで再申請完了。今度は確実な手ごたえを感じたので、礼を言って場を去りました。


そして待つこと2週間…を少し過ぎた12月18日(そもそもDMVが2週間というと「14営業日」を指すそうな…それに照らすとちょうど2週間くらいか)、無事にREAL IDが届きましたとさ。


…と、いうことで。


教訓その1:有効期限が半年以上ある在留資格でないと厳しい模様
教訓その2:審査で拒否されても理由の説明などはないので、とにかく有効な書類をもってDMVオフィスに行くしかない


というあたりをまとめて、本件を閉じたいと思います。あー、やれやれ。





2018/04/29

Nike Zoom Vaporfly 4% で本当に4%速くなるのか試してみた

Zoom Vaporfly 4%をついに入手!


Nike Zoom Vaporfly 4%。あまりの人気ぶりと生産の難しさから、品薄状態が続いています。
出典:Nike.comウェブサイトより

2017年夏のデビュー以来、米国のマラソンレースのみならず日本の箱根駅伝などでも驚異的なパフォーマンスを発揮し名前が売れているNike Zoom Vaporfly 4%。同年のニューヨークマラソンの男女両方の優勝者がこれを履き、またボストンマラソンにおいては男女上位6名のうち、なんと5名がこれを履いていた。またシカゴマラソンでは、15年ぶりのアメリカ人優勝者がこの靴を履いていたそうです。


ラボでの実験によれば、ランナーのパフォーマンスをおよそ4%向上させるというこの靴。大変な品薄状態で購入も難しく、定価$250にもかかわらずeBayでは$300~$400で出品されています。
一般的なマラソンシューズの価格の2~3倍もするこのシューズ、果たして本当にそれだけの効果を発揮してくれるのでしょうか?


幸運なことに、私はこのシューズを入手することができましたので、私が使用している他のシューズとの比較、および実際に履いて走ってみた結果をまとめてみたいと思います。


外観上は他のシューズと大きな差はなし


まずは外観上の比較から。比較対象は以下の通りです。



つま先側の反り具合の比較。左: Epic React、中: Vaporfly、右: Slingshot

まずはつま先部分から。こうして並べてみると、見た目上はさほど大きな差はないように見えます。いずれもつま先部分が良く反っていて、ランニング中の足の運びをスムーズにしてくれます。


かかと部分の比較。左: Epic React、中: Vaporfly、右: Slingshot

続いて、かかと部分。Slingshot(右)はソール部分がやや薄く、また触った感触もかなり硬いです。またかかとを包み込むようなプラスチックパーツがあり、ランニング中のホールド感を強めてくれています。

Epic Reactも同様に青い部分がかかとをホールドしてくれます。一方ソールはかなり厚いですが、こちらも指で押すと相応の硬さ。

最後にVaporflyですが、これが最もソール部分が分厚いです。また、写真は分かりにくいので入れていませんが、足を入れるインナー側で言うとVaporflyが最も高く、ともするとハイヒールのような高さがあります。


ソールの硬さには大きな差がある


さて、続いてソールの硬さ、弾力性について見てみます。厳密な比較ではありませんが、ソールに対して折り曲げる力(ランニング中に地面を蹴るときの変形)を手でエミュレートしてみました。

Epic Reactのソール
まずはEpic Reactです。つま先部分を地面に押し付けるようにしてみると、ほとんど曲がりません。ソールのフォーム自体は指で押すと少し沈み込むようなソフトなものなのですが、曲げる力に対しては弾力が強く、蹴るチカラが強く推進力に繋がるような印象です。


Vaporflyのソール

続いてVaporfly。こちらもかなり「硬い」印象です。ソールのフォームはEpic React以上に柔らかく、フワフワした感触ですが、弾力はEpic Reactより強く、まるで板のようです。実際、カーボンファイバーのプレートが複数枚入っているそうです。


Slingshotのソール

最後にSlingshot。こちらはNikeのシューズとは真逆で、ソールを指で押すと非常に硬い。一方、曲げる圧力に対しては非常に柔らかく、指の付け根のあたりでよく曲がるようになっています。


これらの差が実際のランニングパフォーマンスにどのように影響するのかはわかりませんが、少なくともNikeのシューズは「圧力に対しては柔らかく足への負担を和らげ、かつ曲げに対しては硬くバネのように働く、ということが言えそうです。


スペック比較:とにかく軽い!


続いて、各社Webサイトに出ているスペック情報を比較してみます。




シューズのスペック比較
Nike Epic React Nike Zoom Vaporfly 4% UnderArmour SpeedForm Slingshot
重量 8.75oz / 248g 6.5oz / 182g 7.5oz / 212g
Offset 10mm 10mm 7.5mm



重さについてはVaporflyが圧倒的。Slingshotと比べてあれだけかかとのソールが厚いにも関わらず、30gも軽くなっています。
Epic ReactとVaporflyはソールの厚さがほぼ同じ、かつオフセット(ソールの最も厚い部分と薄い部分の差)が同じであるにもかかわらず60gも軽い。このクッション性とバネ性を、この軽さで実現したのがVaporflyの凄いところなのでしょう。


なお履いてみた感触として、Epic ReactとVaporflyを比べてみると、Vaporflyの方がよりかかとが高く、前に重心がかかる印象であったことを付記しておきます。数字以上に前傾になりやすい印象です。



走ってみた結果:こいつは凄い…!


さて、御託はこのくらいにして、実際に履いて2回ほど走ってみました。その内容を、SHFTで測定した内容で比べてみたいと思います。
※SHFTでできることについてはコチラのポストを参照してください。


ラン1:6マイル、10kmほどのスピードランニング


まず、数週間前にEpic Reactで走った6マイルランと、最近Vaporflyで走った全く同じコースのランを比較してみます。

私は6マイルを走る際はスピード重視で、自分の心肺や脚の持ちをあまり考えずに走ります。

6マイルランのStrava比較。左がEpic Reactでのラン、右がVaporflyのラン。

Stravaの結果にある通り、マイルあたりのペースは 7:32/mi --> 6:58/mi と、7.3%速くなっています。


6マイルランのSHFT比較。左がEpic Reactでのラン、右がVaporflyのラン。


より顕著に差がでたのがSHFTで測定した数値です。上段は着地時の重心が足のどこにあったかを示しており、Epic React時には真ん中を中心にややかかと寄り、Vaporfly時はかかと着地はなく真ん中からわずかにつま先寄り、と、如実に差が出ました。

さらに興味深いのが、SHFT下段のG-landing normalizedの比較。同画面にある説明によれば、この数字は「足が地面に平らについた瞬間から、上に向かって発生する力の最大値を平準化したもの」だそう。感覚的には、地面を蹴って得られた推進力と言えそうです。

こちらはEpic Reactの3.8Gに対し、Vaporflyは何と倍以上の8.8G。ソールに織り込まれたカーボンファイバープレートの効果でしょうか、推進力が段違いです。


なお定性的なコメントを付け加えると、この6マイルランが私にとってVaporflyを履いた初めてのランで、足が進むままにペースを上げて走ってしまい、心肺が全くついていかずに途中で何度か小休止を余儀なくされました。強制的にハイペースで走らされた、という印象です。まぁ恐ろしい。



ラン2:8マイル、13kmほどの持久ラン


続いて8マイル、スピードよりは持久力重視、ペースを維持して走りきることを目的としたランの比較です。

8マイルランのStrava比較。左がEpic React、右がVaporfly。


こちらもペースで7:45/mi --> 7:13/miと、結果的にずいぶんスピードが出ました。走っている最中にはそんなに無理してスピードを上げた感覚はないのですが、結果的にスピードが出てしまい、心肺に大きな負担がかかる結果となりました…苦しかった。

なお、私の今までの標準ペースはだいたい 7:40/mi ~ 8:00/mi、フルマラソンは 3時間38分という記録なので、 7:13/mi というのは相当速いペースです。普段はこんなに速く走れません。


同様にSHFTの比較。左がEpic React、右がVaporfly。

そしてSHFTの比較も6マイルランの時と同様、半ば強制的にミッドフット着地となり、推進力は高い水準を最初から最後まで維持しています。


所感


…と、いうことで、ソールの硬さや柔軟性、ペースとSHFTの数字を見る限り、Vaporflyの特徴は以下のように言えると思います。


  • ソールのバネが推進力をアシスト、他のシューズより、より強い力で前に進むことが出来る
  • 結果としてスピードが上がりやすい
  • しかし、そのスピードを支える心肺能力と筋力を鍛えることは必須:この靴で強制的にそのレベルに引き上げられる
  • 着地もほぼミッドフットに強制的に変えさせられるため、ミッドフットに合わせた筋力をつけないとおそらく持久力が持たない


という感じではないかと思います。実際、Vaporflyで走るとヒョイヒョイとスピードが上がってしまい、少ない労力で筋力以上のスピードが出せますが、すぐに息が上がってしまいます。
脚の負担は軽減されつつも、心肺を鍛えないとその領域を維持できない、ということでしょう。しばらくインテンストレーニングをしてみようかと思います。


ところが…耐久性に問題あり!


では、この靴でしばらくトレーニングすれば、Vaporflyに最適化した脚と心肺が手に入り、実際に4%以上のパフォーマンス向上が見込めるのでは…と思うのですが、そうは問屋が卸してくれないようです。

こちらの記事によると、なんとVaporflyがその性能を維持できるのは100マイル、160kmほどまで。そのくらいになるとソール部分の気泡が抜けてしまい、バネ性やクッション性が劣化してしまうそうです。

100マイルなんて、ちょっと走りこんだら1~2ケ月しか持たない。それではこの靴を使ってのトレーニングなど望むべくもない…ということになります。

入手性が低い、価格が高いことに鑑みて、この靴をトレーニング用とするのはアマチュアランナーにとってはあまりに厳しい。



従って、Vaporflyをレース当日とその直前の慣らしの利用に限り、トレーニング時には重さやオフセットが似たNike Zoom Fly (Men / Women)を使うのが正しい流れとなるように思います。


Vaporfly 4%、確かに速く走れる靴ですが、とても万人向けとは言い難いですな…。私も本番用に温存し、トレーニングはNikeの別の靴でやろうと思います。

2018/03/24

Hale Orb開封の儀と使用感レビュー

Hale Orbついに届く!


Hale Orb Darkwood。木の質感がとても良いです。
下のコースターのような板が充電台となっており、無線充電が可能です。


2017年6月に開始したIndiegogoのクラウドファンディングプロジェクト、Hale Orb。サンフランシスコ在住の友人が立ち上げたこのプロジェクト、球体のコントローラーとTVに接続するHDMIスティックで写真や動画の共有体験を作るというもの。そのプロダクトが、ついに2018年3月23日、私の手元に届きました!

開封の儀を兼ねて、カンタンにレポートをまとめてみようと思います。

なお、Hale Orbの詳細については、製造企画元であるDouZen社のWebサイト、およびTech Crunchによる記事をご参照ください。



開梱、そして同梱物


受け取り直後の状態。配送ラベルはまさかの普通用紙印刷。Zebraの4x6ラベルプリンターでも使ったらいいのに…貼るの大変だったでしょう。

まさかの普通紙ラベル

オススメはこちら、GK420d。Stamps.comなどの発行ツールから直接一括印刷できますよ。


外箱を開けると、なんとビニールにくるまれた内箱が。配送時に屋外に放置されることもあるアメリカ、雨濡れ対策もバッチリです。気遣いがありますな。
汚れ対策が念入りに



そして内箱がこちら。一瞬、どこから開けるのか分からずにクルクルとまわしてしまいました…Open Hereみたいな印字があると親切かな、と思いますが、まぁそこまでFool proofにする必要もありませんな。段ボールもちょっと和紙風で高級感あります。
CES 2018 INNOVATION AWARDのロゴが輝いています

内箱を開けると、そこにはFounderおよびプロジェクトチームからのメッセージと、カンタンなセットアップ説明書。それを取り除くと、いよいよHale Orbのお出ましです。
Hale OrbとHale Stick

上段左からHDMI延長ケーブル、Hale Orb、Hale Stick。
下段左からUSB Micro-Bケーブル(長短1本ずつ)、USB ACアダプタ、無線充電台

同梱物はこのとおり。Micro-BはStickへの給電と、Orbの充電台とに接続します。私は長い方をHDMIの電源に、短い方を充電台に使用しました。

Orbの底面。ラバーになっていて滑り止め効果あり。
203-JN0505というコード、調べてみるとCypress社のBLEモジュールのもののようです。

ちょっと残念だったのがこの底面。FC/CEロゴのあたりでラバーが少し浮いていて、テーブルや充電台に置くと少しグラつきがあります。このあたりは将来の精度向上を期待したいところです。
(2018/3/25追記:ラバーをめくってみたところ、中のネジの締めが甘いだけでした。ちょっとめくってドライバーでネジを締めてラバーを戻したら、キレイに真っ平!)

基盤の部品でしょうか?よく見ると銀色の突起がラバーを押し上げています

グラつきの様子はこの動画のような感じ。テーブルの上に置いて回すと、少し気になります。ちなみにどういうわけか、我が家のネコがOrbに興味津々です。コーティングの匂いなどが気になるのでしょうかね。



充電、Stickのセットアップ


さて、まずはOrbを充電してくだいとのことなので、さっそく無線充電を試してみましょう。付属のUSB ACアダプタとUSB Micro-Bケーブルを接続し、充電台に繋いてみます。

通電して充電待機中は充電台のLEDが緑に、上にOrbを置いて充電中状態になるとLEDが青に変わります。
Orbの充電台と充電中のOrb

ただ、台側にも特に指標やピンもなく、本当にただ置くだけ。充電開始を知らせるフィードバックもLEDの色以外にないので、本当に充電が始まっているのかちょっと不安になります。台側のLEDも小さいし。
Orb側の光や音などでも充電開始を知らせてくれると良いですよね。スマートフォンがそうであるように。


Orbは、私が当初想像していたよりは少し大きめでした。テニスボールより一回り大きいくらいでしょうか。Google Home miniのフットプリントよりはOrbは一回り小さいですが、充電台は同じくらいです。
Google Home miniとの比較。フットプリントは同じくらいの大きさです

こうして充電している間に、次はStick側のセットアップです。TVのウラにあるHDMIポートを確認すると、残念ながらスペースの関係でStickを直接TVに挿すことが出来ませんでした。なので、標準添付のHDMIケーブルを使って接続します。
Hale Stick。TVに直挿しできればよかったのですが、背面パネルの凹凸の関係で挿せませんでした。
Bluetoothの信号強度的にも延長ケーブルがあった方がよさそうなので、まぁ良いことにします。

Stickの、HDMI端子と反対側にあるUSB Micro-BにACアダプタからの給電ケーブルを接続して接続完了。

最初は写真のようにTVのウラに隠すようにStickを置いていたのですが、どうもOrbからのBluetooth信号の受信に難があるのか、ときおり操作を受け付けなくなるので、今はTVの下、スタンド部の空間において、Orbから見えるように置いています。


さて、通電すると自動的にTVがStickのHDMI入力に切り替わり、セットアップの始まりです。



セットアップ1:OrbとStickの接続、Wi-Fiへの接続


こちらがセットアップ画面のひとつです。基本的に画面の指示に従っていけば良いのですが、気になるところをいくつかピックアップします。

Stickの設定画面。OrbとのBluetooth接続、Wi-Fiへの接続を行います

Orbとの接続はほぼ自動的に行われます。部屋の中に複数のOrbがある場合などは状況が異なるのでしょうが、今回はひとつしかなく、言語を選択するだけで済みました。


Wi-Fiへの接続は、この画面のように「検知されたSSID」がTV上に表示され、Orbを回してクリックすることで選択する、という形です。

ここで気になったのが、Hale Stickはどうやら2.4Ghz帯の802.11bgnのみの対応で、5Ghz帯には対応していないようです。5Ghzの我が家のSSIDは表示されませんでした。

我が家は集合住宅ということもあり、2.4Ghzのアクセスポイント数も多いため干渉が発生するのか、接続が安定しない、あるいはスピードが出ないことが多いです。事実上Nintento 3DS専用として運用しています。出来れば5Ghzに繋ぎたかったところですが…まぁ今のところ問題も出ていないので良しとします。
(2018/3/25追記:やはりいくつか問題出ました。後述)


そして、SSIDを選択したら次はパスワードの入力。Orbのハードウェアに最適化したソフトウェアキーボードで行います。ここは正直、感心しました。ワザアリ。

Wi-Fiパスワードの入力。クルクルとクリックだけで入力できるソフトウェアキーボードが秀逸です

クルクルで左右に移動、途中にある上下の矢印をクリックするとカーソルが別の段に動きます。

我が家のWi-Fiパスワードはそこそこ長く入力は手間でしたが、何とか完了。キーボードはワザアリですが、ここはAOSSなりWPSなり、キーボード不要のカンタンなセットアップ方法を用意してほしいところですね。


そして最後に、TVに表示される登録コードを使ってオンラインアカウントを作成します。
登録コード。これをオンラインアカウント作成時に入力することで、オンラインアカウントとOrbを紐づけます

セットアップ2:オンラインアカウントの作成


画面に表示されている通り、ここで http://orb.fun にアクセスしてオンラインアカウントを作成します。
アカウント作成。言語を選び、Create a new accountを選択します

先ほどTVに表示されていた6桁のコードと、Orbの名前を入力します

ユーザー名、メールアドレス、パスワードを入力します

ユーザー名、メールアドレス、パスワードの入力を求められます。ここが少し分かりにくいのですが、ユーザー名を別に入力しなければならないのはなぜなんでしょうね?ログイン用であればメールアドレスで足りるはずだし…。入力項目は少ない方が良いと思うので、メールアドレスだけで良いようにも思います。
(ユーザー名が必要なのであれば後で入力すればよいのでは)

それと、パスワードがアルファベットと数字のみという制限もあまり好ましくないように思います。

登録したメールアドレス宛に、確認用のリンクが飛びます

そして入力が完了すると、メールアドレスの所有確認メールが送られてきます。そこに記載されたリンクをクリックして完了…のはずなのですが、私の場合、そのリンクをクリックすると、また同じメールアドレス登録確認画面になってしまいました。3回ほどRe-sendをクリックしても症状は変わらず。

はて?と思い何度かリロードしていると、こちらの画面になりました。この画面、次へのCall to Actionが「別のアカウントに切り替える」しかなく、何をしてよいのか分からず…。
メールアドレス確認完了…?

ここで何度かBackやリロードしているとログイン画面に戻ったので、さらにID/PWを入力してログイン。無事にOrb Centralというオンラインコンソールにログインすることが出来ました。

Orb Centralログイン後の画面。
この画面の青い四角はボタンに見えてしまうので避けた方が良いのでは…と思います

ちなみにOrb Centralのログイン画面、どうやら不具合があるようで、パスワードを間違えた際にエラーメッセージが表示されないようです。かつ、一度間違えると、リロードしないとログインできなくなるようです。バグとして報告しておきます。


チャンネルの設定


さてログイン後は、どうやら「チャンネル」というものを設定するようです。そのチャンネルにOrbを登録することで、新着画像の通知や画像の表示を行うようですね。
チャンネル登録画面。初期状態では「ユーザー名's channel」が存在しています。
ここはややユーザーに対して「放り投げ感」があり、一瞬何のためにそれをするのかが分かりませんでした。もう少しガイドがあっても良いのかな、と感じますね。


まずは定番、子供の写真をあげてみることにします。あいにく私の写真はほぼGoogle Photosに集約してあり、ローカルPC上にはあまりないのですが、毎年作っている子供の写真のカレンダー用データがあったのでそれをアップロードしてみました。

登録はカンタン、表示されているダイアログの右側にファイルをドラッグ&ドロップするだけで自動的にアップロードが始まります。

アップロードが終わるとこのように「Upload more」「Back Home」のボタンが表示されます。また、実際に処理されるまで数分かかるとのことですが、ここで「Back Home」を押してダイアログを閉じると、アップロードしたはずの画像が表示されていない??と戸惑います。
画像アップロード完了。ここで「Back Home」ボタンをクリックすると…

あれ?今アップロードした画像は?

実際には処理待ちの状態なようですが、私は「あれ、アップロードに失敗したかな?」と思ってしまい、もう一度同じ画像をアップロードしてしまった結果、画像ダブリが発生してしまいました。処理中の画像がある場合はプレースホルダーを表示するなど、何らか工夫が欲しいところですね。

こちらがアップロード完了後の状態です。



また手動で新しいチャンネルを作る際、そのチャンネルに登録するOrbを選ぶわけですが、ここはチェックボックスUIの方が自然かな…と思います。Add / Remove のトグルだと、次のステップのCall to actionである Complete! ボタンに目が行きにくいように思います。
チャンネルへのOrb登録。チェックボックスUIで左にチェックがあった方が自然かな、と。



いでよ、Orb!


さて、チャンネルへの画像登録が終わったら、今度はOrbを使ってそれを見てみることにします。

意外と便利なのが、TVの電源がOnの状態でOrbをパコッとクリックすると、OrbのHDMIポートが選択されること。TVのOnに時間はかかりますが(私のTVがやや古いせいもあるかもしれませんが)、TVのリモコンでチクチクやる必要がないのはかなり便利ですね。



こちらの動画のように、クルクルとクリックで画像を見ていくことが出来ます。残念ながらBluetoothの限界でしょうか、操作の追随性はあまり高くなく、コンマ数秒程度のラグがあるためサクサクと…というわけにはいきませんが、かなり直感的に操作が可能です。
(2018/3/25追記:これ、Bluetoothの信号強度の問題っぽいです。後述)

もう一点、気になったのは写真の画質。
かなり圧縮して保存しているのでしょうか、55インチの我が家のTVで映すと少しJPEGのブロックノイズが目立つ写真がいくつかありました。これはStick側のメモリ搭載量などによるのでしょうかね?できればもう少し改善してほしいところですな。
(2018/3/25追記:実はこれもWi-Fiの帯域による問題っぽいです。後述)



番外編:8歳児の反応



8歳の私の息子も、何も教えることなくすぐに操作が出来ていました。

ちょっと興味深かったのが、息子はOrbを片手で操作していること。しかも、本来上に来る側を下にして、親指でクリックしていました。その様子がこちら。

動画の中で息子も述べていますが、底面のラバー周辺、木でない部分の摩擦係数が高く、親指が引っ掛かりやすいから、だそうです。あとは天面の球体部分が手のひらにフィットしやすい、というのもあるかもしれませんね。先入観のない子供らしい反応だなぁ、と感じた次第です。


感想


ハードウェアのデキはなかなかのものです。ダークウッドの質感も相まって、安っぽさは一切ない。

一方、クルクルのクリック感はもう少し強くてもよいように感じますね。個人的な好みもあるかもしれませんが、操作のタイムラグもあるせいでしょうか、少し「スベる」感じがあります。

あとはタイムラグは何とかしたいですね。このラグのせいで「思い通りに動かしている感」がなく、あれ?とつまづくことが多いです。


Orb Central側は、もう少しチュートリアルやボタンの配置、操作完了後にユーザーを迷わせない工夫があると、より直感的に使えるようになるのでは…と思います。


まだ我が家にしかOrbがありませんが、こうした使い勝手がこなれてきたら日本に住むおじいちゃんおばあちゃんの家にも置いて、離れた土地での生活をレポートしてみようかな、と思います。クルクルとクリック、直感的な操作には可能性を感じます。


歩み始めたばかりのプロダクト&サービス、これからの成長が楽しみです。



2018/3/25追記:BluetoothとWi-Fiの信号強度について


このブログ記事公開後、ファウンダーであるKen Miuraさんよりご連絡いただき内部仕様を色々と教えて頂く中で、以下のことが分かってきました。

#1 クルクルのタイムラグについては、OrbとStickを1メートルほどの距離に近づけると劇的に改善することから、Bluetoothの信号強度の問題と思われます。
私の環境だとTVからソファまで3メートルほどあることから、電波の減衰により操作がPeekyになっているのでしょう。
Stick側のアンテナをもう少し感度高くする必要があるのでしょうね。


#2 画像の画質についても、表示してからしばらくすると画質が改善することがあることが分かりました。拡大表示直後はどうやらサムネイルを表示しているようなので、本画像のロードに時間がかかっている。
これも、おそらく我が家の2.4Ghz帯Wi-Fiの混雑により、期待されるスループットが出ていないことによる影響なのでしょう。


おそらくですが、Stick側の筐体サイズの制約からアンテナをあまり大きくすることが出来ず、結果的にBluetoothもWi-Fiも電波受信感度に制限があるように思われます。


私も無線LANとの付き合いは20年を超えますが、やはり無線は難しいですな。