2020/02/16

Nike Zoomシリーズを比較してみた

意外と色々違います


Nike Zoom Vaporfly Next%



ここ数年、週20~30マイル(30~50km)くらいのランニングを趣味にしていまして、ランニングシューズはコダワリをもって選んできました。

AdidasやHoka One Oneなども試しましたが、一番自分にシックリきているのがNikeでして、2018年くらいからずっとNikeのシューズばかり買っています。

発売当時は絶大な人気で供給が追い付かず希少品だったNike Zoom Vaporfly 4%を偶然2018年4月に購入することができ、その軽さとクッション性の良さ、スピードの乗りにすっかりハマってしまいました。そこからNike Zoomシリーズを買い続けており、せっかくなので私が持っているZoomシリーズ4種類を比較してみることにします。

履いて走った際のフィーリングやスピードなどは個人差もあるので、あくまで個人的な意見という程度で認識いただければと思いますが、皆様のシューズ選びの参考に少しでもなれば幸いです。



4つのZoomシリーズ 諸元比較 ~重さ~


左から Zoom Vaporfly Next%, Zoom Fly 3, Zoom Pegasus Turbo 2, Zoom Vaporfly 4%

まずは細かなスペックを比較しておきます。ヒールの高さやつま先へのドロップなども細かく違いますが、測定が難しいのと、いくつかのシューズでは公表値が見つからなかったので省略しています。

以下、略称。写真の並び順と表の列順は揃えてあります。


  • Zoom Vaporfly Next% (Pink) = Next%
  • Zoom Fly 3 (Purple) = ZF3
  • Zoom Pegasus Turbo 2 (Green) = PT2
  • Zoom Vaporfly 4% (Navy) = 4%






Nike Zoomシリーズ比較表:重さは実測値に基づいています
Next% (Pink) ZF3 (Purple) PT2 (Green) 4% (Navy)
保有サイズ US 9 US 9 US 9 US 8.5
重さ 188.5g / 6.65oz 262.0g / 9.24oz 209.0g / 7.37oz 188.5g / 6.65oz
ソールフォーム Zoom X Zoom Zoom X Zoom
カーボンプレート Yes Yes No Yes
アッパー Vaporweave Vaporweave Synthetic mesh Synthetic mesh




比較のためにお伝えしますと、私の普段使いの靴はおよそ 26.0 - 26.5cm です。EccoのスニーカーはUS8.5でちょうどよく、AllbirdsのスニーカーはUS10でちょうどかやや大きめです。

そして4%はUS 8.5を買ったのですが、どうも走っているとつま先が痛くなるので、もしやと思い次に買ったPT2でワンサイズ大きめにしたらちょうど良い、よって以降US 9を買うようにした次第です。


重さは公表値ではなく、実際に私が持っている靴の左足用をスケールに乗せて計りました。以下、その写真です。







こうしてみるとZF3の重さが際立ちますね。実際、手に持ってハッキリわかるくらいに重いです。履いて走った感触も同様で、PT2に慣れた私にはZF3はかなり重く感じています。トレーニングには良いのかな。

ちなみに写真は撮っていませんがHoka One Oneの厚底シューズClifton 5も持っており、その重さが300g / 10.5ozですから、かなり重いです。逆にNikeの靴が他と比べて軽いと言えるのかもしれません。


4つのZoomシリーズ 諸元比較 ~ソールフォーム~

アウターソール。左からNext%, ZF3, PT2, 4%

さて、続いてソールについてです。Zoomシリーズの名は、このソールフォームにつけられた名から来ています。Next%ZF3は似たアウターの形状ですが、フォームの種類が異なっています。


  • Zoom: Nikeの厚底初期からあるフォーム。個人的な感想ですが、Zoom Xに比べるとやや硬く、クッション性は低いように感じます
  • Zoom X: Next%の世代から採用された新フォーム。同じく個人的な感想ですが、より高いクッション性と耐久性を兼ねそろえているように感じます



Next%ZF34%はカーボンファイバープレートがソールに埋め込まれていて反発力を増す効果があるようです。
Next%PT2はZoom X採用で、より柔らかいクッション効果により足への負担軽減が期待できそう。

つまり、今のところ全部を兼ね揃えているのがNext%、そこからカーボンファイバープレートを省略したものがPT2Next%のフォームを一世代前のものにしたものがZF3ということですね。それぞれ別の方向で廉価版を作った、ということでしょうか。


私が走った感覚では、ZF3はかなり「硬い」です。もちろん、他の非厚底シューズに比べればソフトなのでしょうが、Next%PT2、まして4%と比べても硬く、ヒザに持病を抱えた私にはやや不安を感じるレベルです。



4つのZoomシリーズ 諸元比較 ~ソール形状~


つま先形状

続いてソールの形状です。どのシューズもつま先とかかとが反っていて、走っているときの「蹴るチカラ」を余すことなく地面に伝えようという設計意図が伺えます。
(ちなみにPT2のつま先に少し白い部分が見えているのは、単に私が履きつぶしたためで、本来は一面黒です)


かかとの形状。Next%が際立って反っています


また、かかとの反りは差異が顕著です。どれもレース用ボートの先端のように先細り形状ですが、Next%はより高く反っていてソールも分厚くなっています。一方、PT2は反りも緩やかで厚さもやや薄めです。

この形状の差異によって生じる走っているときのフィーリング差はほとんどないかな、と感じます。強いて言えば、かかと外側部が擦れて減りやすい私の傾向からすると、その部分の補強があるNext%ZF3がやや安心かな?という印象。



4つのZoomシリーズ 諸元比較 ~かかとインナー~


PT2のかかとサポート。少し厚みのあるクッションが入っています
Next%のかかとサポート。かなり厚めのフォームが縫い付けてあります


さて、最後にかかと部分のサポートについて言及しておきます。4%, PT2, ZF3いずれも同じ設計で、アキレス腱を包み込むように厚めのクッションがついています。地面を蹴って足を運ぶ際、かかとが靴の中で浮かないような配慮です。

この構造がNext%はさらに強く出ていて、5mmほどの厚みでアキレス腱を覆ってくれます。蹴った後に靴が足に吸い付いてくるようで、面白いフィーリングです。


オマケ:ベロ




オマケですが、こうして上部から見ると分かる通りZF3には「ベロ」がありません。靴紐部分が伸縮性のあるレギンスのような素材になっていて、足を包み込んでくれます。結果、ソックスなしでも差支えない構造になっているようです。私は必ずソックスを着けるのであまり恩恵はありませんが、ソックスが苦手な方には良い構造ではないでしょうか。



結論


最終的には好みもあるのでご自身で試してから買われるのが良いと思いますが、私はレース用にNext%、レースに向けたトレーニング用にフィーリングが近いPT2、普段の体重調整用ランニングにZF3を使うことにします。ZF3の重さとソールの硬さがどうしても気になり、トレーニングには向かないと感じています。

一方で、カーボンファイバープレートの反発力の確認、ソックライナー不要の構造に魅力を感じる方はZF3をトレーニングシューズとしても良いのではないでしょうか。