Garmin Forerunner 235のGPS受信感度を検証する
こりゃもうスマホGPSには頼れませんな
Garmin Forerunneer 235 出典:Garmin社プレスキットより |
Garmin Forerunner 235を入手してから5日ほど、使用してのランニングを3回ほどやってみて、ランニングライフがずいぶん変わりました。端的に言うと、
- いちいちスマホを取り出してアンロックせずともリアルタイムでペースが分かり、ペース維持や変更がしやすい
- 走破距離が常時分かるので、今自分がどのくらいの場所に居るのか分かり、コースの変更など柔軟に対応できる
- GPS信号の受信感度が高く、データが信頼できる
というあたり。特に3番目が大きい。
私が普段使っているGalaxy S6 Edgeは、いわゆる衛星を使う通常のGPSに加え、Wi-FiやLTE/3Gなどのモバイルネットワークの信号を使って位置を特定する機能を持っています。
しかしながら、これらの機能は補助的なもの。GPS信号を受信できない時に「大まかに居場所を特定する」程度の機能しかなく、その精度はランニングで活用できるレベルのものではないようです。
実例を2つほど見てみます。
左:Garmin Forerunner 235 | 右:Samsung Galaxy S6 Edge もうこれだけで一目瞭然ですな |
こちら、私のランニングコースにある橋です。橋の長さは30メートルほどでしょうか。
この橋は山なりになっていて、クルマは普通に渡れるのですが、歩行者は一度橋の下をくぐり、進行方向とは逆に坂を上り、両車道に挟まれた中央部分を通って渡ります。
上記のトラッキングは、いずれも左上方向から右下方向に渡りました。左のForerunnerはきちんと「橋の下をくぐり、少し逆方向に上り、車道中央を渡り、さらに同じように歩道に戻る」ことがきちんと読み取れます。
一方で右のGalaxyは、見事にGPS信号をロスト。渡り終えても信号受信まで時間がかかっているのか、大まかにしか経路をトラックできていません。
どちらがより正確に走行距離を把握できるか…言うまでもありませんね。
もうひとつ、実例。
左:Garmin Forerunner 235 | 右:Samsung Galaxy S6 Edge |
こちらは、高速道路(画像の左下から右上に伸びるグレーの道)の下をくぐるルートです。高速道路は片側3車線の6車線、道幅にして20メートルほどでしょうか。私は行きと帰り、両方同じ道を通っています。
左のGarminは完全に同じ道をきれいに表現。右のGalaxyは、右下の上空がクリアでGPS信号を適正に受信できるはずの環境でも、大まかな場所しか得られていません。
一目瞭然ですね。
もちろん、これをもってGalaxy S6のGPSはダメだ、と言い切るわけではありません。一般的にスマートフォンのGPSで、ここまで高い精度、高い受信感度が求められるケースはそう多くないでしょうし、コストとのバランスで考えれば充分ともいえるでしょう。
一方で、ランニングトラッキングの用途で考えると、Garminの方が何枚も上手。専用に設計されている強みはあるでしょうが、ここまでの差があるとなると購入の検討余地あり、といったところでしょうか。
GarminのGPS、さすがの一言です。