海外在住日本人向け日本のSIMの選び方 2022年7月版
使用頻度が低いから節約したいよね
KDDIが提供する格安プランPovo 2.0。 かなり安いのですが残念ながら海外ローミング非対応 出典: povo.jp |
日本の外に住んでいて時々日本に帰る…という生活を送る在外邦人の方々は、様々な場面で日本の電話番号が必要になるものです。
- ある日本のオンラインサービスの会員登録時に日本のスマホ番号で二要素認証を求められ、登録できない
- 国際通話では着信拒否される連絡先がある
- 医療機関など、ふとした時に海外にいる際に日本の電話に連絡があることがあり、海外で受電できないと何かと面倒
仕事などで毎月のように日本に行くような方は使用頻度も高いでしょうから月額数千円の通話&3GBなどのデータプランを契約すればよいのでしょうけれど、私のように年1~2回の頻度でしか使わないケースでは、通常のプランはちょっと割高感があります。
そんな海外在住日本人の強い味方に楽天モバイルのUN-LIMITED VIという、基本月額0円でデータ1GBまで、Rakuten LINKアプリを使うことで海外にいながら日本の電話番号で通話やSMS受信も実現できてしまうという理想的なプランがあったのですが、こちら2022年6月末をもって新規提供を終了。既存契約者も2022年10月以降は最低でも月額1,078円がかかってしまうことになりました。私も契約者なのですが、この金額だとちょーっとツライので何とか他を探したい。
と、いうことで、どのキャリアのどのプランに行くのが良いのかを比較検討してみました。
比較表
海外在住日本人向けの格安料金プラン一覧表 スプレッドシートはこちら |
忙しい皆さんのために、結論から先に行きます。
- 電話番号の維持が目的で、別に海外で日本の電話番号での受電やSMS送受信は出来なくても良い、日本に行ったらすぐに日本の電話番号で通話やSMSができればよい、という方はPovo 2.0が最安(まったく使わなくても年間440円=月額36.67円)で維持可能)
- 海外にいながら日本のSMSの受信等が必須ということであれば日本通信SIMが最安値、次点でOCNモバイルONE (日本通信は月額290円、OCNは月額550円)
- ただしSIMカードスロットが埋まっててeSIMである必要があるなら日本通信の一択
ただし、これは私の使い方による際のもの。日本に一時帰国した際にどれだけのデータや通話を必要とするかによっても話は大いに違ってきます。
私の場合、
- 米国ではGoogle Fiを日常的に利用=日本でのデータ通信も同一領域でまかなえるので基本は日本でもFiのSIMを使う(=日本のSIMにたくさんのギガ(データ通信量)は不要)
- そもそも米国でも日本でも通話発信はほとんどしない(=通話料は多少高くても気にならない)
- 日本に行く頻度は年に1~2回、1回につき1~2週間程度
という前提があります。なので、このあたりからして事情が異なる方は別の結論になる可能性がありますのでご注意ください。
どうやって選べばいいか?
さて、以下、選び方です。
- 海外ローミング要る?
- 日本の番号宛の通話、SMSを海外にいる時にも受け取りたいかどうか
- 要らないならPovo 2.0でファイナルアンサー
- eSIMいる?
- 最新のiPhoneはeSIM対応、これがあるとクリップの先でスマホの横を突っついてSIMカードを差し替えるという作業が不要
- eSIM対応なら日本通信が最安値
- ギガいる?
- 米国のAT&Tの海外ローミングなど、日本で使うと割高なキャリアを普段日本の外で使っているならあったほうがいい
- 初期費用どのくらい気にする?
- 事務手数料やSIMカード手配料といった、契約時の一時費用が馬鹿にならないキャリアもある
- 最低料金どのくらい?
- Povo 2.0は電話番号の維持だけなら月額換算36.67円と激安
- 話題のahamoなどは電話番号を持つだけで20GB2,970円など、最低ラインがかなり高い
といったあたりが判断要素になるのだろうと思います。