Garminのランナー向けウォッチを比較してみた
種類が多すぎでしょう
私が使っているGarmin Forerunner 235が購入から5年経ち、バッテリーのヘタリが気になってきたので買い替えを検討中です。GarminのランナーズウォッチはGPS性能が抜群に良く、ランニング中の情報表示も分かりやすいので次もGarminにしようと思っています。
5年前とは私のランニングパフォーマンスも全然違いますし、最近はトレイルレースなどにも出るようになったので、単純に後継機種 Forerunner 245 に行くのではなく他の選択肢はどうかな…と思ってGarminのWebサイトを見てみたら、まぁよく分からない。シリーズ数も多く、スマートウォッチシリーズだがランナー向け機能を持つシリーズなども出ていて…パッと見ただけでは私に合うものがどれだかさっぱり分からない。
なので、情報を整理しつつ、情報をまとめてみようと思います。
まずは対象の絞り込み
今回、検討対象としたのは以下のシリーズです。
- VivoActiveシリーズ
- Venu2シリーズ
- Forerunner245シリーズ
- Forerunner745シリーズ
- fenix6シリーズ
理由は、私がフルマラソンを走ること、水泳や自転車、ゴルフといったラン以外のスポーツはあまりしないことから、ランナー向け機能が充実したものに絞っています。
なお以下は選考の対象外としました。理由もそれぞれ記載しています。
- Forerunner45/55シリーズ …下位機種へのダウングレードは考えていないため
- Enduroシリーズ …主にウルトラランナー(フルマラソン以上の距離を走る人)向けのため
- Instinctシリーズ …ディスプレイがモノクロ表示のみで好みに合わないため
- Approachシリーズ …ゴルフ向けのため
- Descentシリーズ …ダイバー向けのため
比較表
いきなり結論じみてしまいますが、以下が比較表です。
VivoActive4 | Venu2 | Forerunner 245 | Forerunner 745 | fenix6 | |
---|---|---|---|---|---|
価格帯 (定価ベース) |
$199 USD~ | $349 USD~ | $299 USD~ | $499 USD~ | $649 USD~ |
発売時期 | 2019年9月 | 2021年4月 | 2019年4月 | 2020年9月 | 2019年8月 |
ラン 測定 |
△ GPS & Cadenceのみ |
△ GPS & Cadenceのみ |
◎ | ◎ | ◎ |
ゴルフ 対応 |
〇 | 〇 | × | × | ◎ |
水泳 測定 |
〇 | 〇 | 〇 | ◎ | ◎ |
サイクリング 測定 |
△ | △ | 〇 | ◎ | ◎ |
音楽再生 | 〇 | 〇 | △ Musicモデルのみ |
〇 | 〇 |
バッテリー (標準) |
~8日 | ~11日 | ~7日 | ~7日 | ~14日 |
バッテリー (GPS) |
~18時間 | ~22時間 | ~24時間 | ~16時間 | ~36時間 |
バッテリー (GPS+Music) |
~6時間 | ~8時間 | ~6時間 | ~6時間 | ~10時間 |
一言でいうと | カジュアルアクティビティトラッカー | Apple Watch対抗スマートウォッチ | 中級ランナー向け | 中級トライアスリート向け | トライアスリート&ゴルファー向け |
バリエーション | 標準、4S:小さめ | 標準、2S:小さめ | 標準、Music:音楽再生機能付き | ― | 標準、ソーラーパワー、6S:小さめ、6X:大きめ |
盤面サイズ | 標準:径45.1 x 厚12.8mm 4S:径40.0 x 厚12.7mm |
標準:径45.4 x 厚12.2mm 2S:径40.4 x 厚12.1mm |
標準/Music:径42.3 x 厚12.2mm | 径43.8 x 厚13.3.mm | 標準:径47.0 x 厚14.7mm 標準Solar:径47.0 x 厚15.1mm 6S:径42.0 x 13.8mm 6S Solar:径42.0 x 厚14.2mm 6X/6X Solar:径51.0 x 厚14.9mm |
重さ | 標準:50.5g 4S:40.0g |
標準:49.0g 2S:38.2g |
標準/Music:38.5g | 47.0g | 標準:83.0g 標準Solar:85.0g 6S:61.0g 6S Solar:61.0g 6X:93g 6X Solar:82g |
フィルターをかけます
こうやって一覧にまとめると、色々見えてきますね。
- ラン測定機能を現Forerunner 235以下にするのは私としてはあり得ないので、VivoActiveとVenu2は対象外
- 私はゴルフをやらないのでfenix 6はオーバースペック気味(上記の比較表には表現できていないのですが、fenix 6にはルートを事前にロードしておくことができる機能があり、それはトレイルを走るときにちょっとだけ便利そうだと思ったり…)
- Music再生すると極端にバッテリーの持ちが悪くなる(Bluetoothイヤホンの接続がバッテリー食うんだろうなぁ)→音楽はスマホからの再生でよさそう、どうせラン時は緊急事態に備えてスマホ持って出るし
- Forerunner 245は発売から2年半が経過しており、そろそろ後継機種の足音が聞こえてきそう
- fenix 6は盤面サイズがデカい、しかも重い
ってなわけで、現段階での候補はForerunner 245(Musicでないほう)とForerunner 745に絞られました。ここから、この2機種をもう少し詳しく見ていきます。
Forerunner 245
Garmin Forerunner 245 ベーシックながらフルマラソン向けのトレーニングに充分耐える機能があります |
Forerunner 245は私が現在使っているForerunner 235の後継機種で、ランニング特化ながらトレーニングやパフォーマンス測定など必要充分な機能が備わっています。知人が持っているものを見せてもらいましたが、より薄く、スクリーンも見やすくなっていました。
ラン関連のフィーチャーで745やfenix 6と比べて欠けているのは、Lactate threshold(乳酸しきい値)を対応アクセサリで計る機能くらいです(対応アクセサリがないと745も計測できないようです)。
Forerunner 745
Garmin Forerunner 745 定価$499~といい値段しますが、魅力ある機能が豊富です |
Forerunner 745は245の兄貴分で、245にはないいくつかの機能があります。
- 24時間365日の呼吸レートを計測可能
- 気圧高度計を備え、標高を計測可能
- Garmin Payに対応、時計だけでクレジットカード支払いができる
- ヨガ、ピラティスの運動量測定が可能(実際のところどれくらい効果的に測定できるのかは分かりませんが…)
- Garmin/Strava Live Segmentに対応、ラン中に自動的にセグメントランク比較が可能(あまり使わない気はしますが…)
- サイクリング測定に対応
- 水泳測定に対応
基本的にランのみである私にとっては245に対してそこまで大きなアドバンテージがあるわけではありませんが、上記で赤くしたところはトレイルラン時にはとても便利に使えそうです。
ただ、それだけで定価ベースで$200の差額を正当化できるか、というと、とても微妙なところではありますが…。
もしForerunner 245の後継機種が出て、245の機能+呼吸レート+気圧高度計がついたら、文句なくそれを買いますね。
なお、Forerunnerシリーズは以下のように更新サイクルがマチマチなので、次モデルがいつ頃出るのかはなかなか予言が難しいです…。
(情報ソース:Wikipedia)
Forerunner 30 … 2017年9月発売
Forerunner 45 … 2019年4月発売(1年7カ月)
Forerunner 55 … 2021年6月発売(2年2ヶ月)
Forerunner 225 … 2015年7月発売
Forerunner 235 … 2015年10月発売(わずか3カ月!)
Forerunner 245 … 2019年4月発売(3年半)
Forerunner 735XT … 2016年5月発売
Forerunner 745 … 2020年9月発売(4年4カ月)
と、いうわけで、私は245の後継機種が高度計を搭載して登場するのを心待ちにしております。